3Dプリンタで作った電子楽器

Raspberry Pi と3Dプリンタで作った電子楽器

これまでに何度か紹介してきた電子工作と3Dプリント技術の応用作品ですが
今回は、某メーカー様のイベント用に3Dプリント造形した、電子楽器のご紹介です。

大勢の子供達が集まるイベントのため、子供達に喜ばれそうなキャラクターを用意しました。
(この作品のモデリング~造形直後の過去紹介記事はこちら

複数のイベントに展示し、過去記事でもご紹介した電子楽器(ビーボックス)は、果物や野菜にセンサーを仕込んだタイプの物でしたが
今回は、市販のスイッチを改造し、3Dプリント造形品を設置したタイプの電子楽器です。
スイッチの寸法に合わせモデリングしたデータを3Dプリントし、Raspberry Pi や専用回路を組み込んだ遊び道具です。

今回の Raspberry Pi 用プログラムでは、スイッチON/OFFのタイミングで、音声ファイルと映像(今回は静止画を利用)がランダム配信されるような仕組みを構築しました。
映像と音声は、HDMI端子を介して投影される物で、TVモニターやプロジェクターへ信号を排出します。

 

【3Dプリンタで造形したスイッチ類】

3Dプリント用に製作した3Dモデルデータ

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【改良した市販のスイッチ】

スイッチ本体にも多少の改良を施し、LEDランプなどを設置

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【3Dプリント造形品の仕上げ】

3Dプリントしたスイッチや、各種パーツ類を仕上げ加工。
今回は、大勢の子供達が集まるイベント用に制作したため、可愛く、そして頑丈に制作する必要がありました。
下図は、研磨を終えペイント作業中の様子。

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100円均一で購入した安価なキルティングや布を使い、スイッチ廻りを仕上げました。

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【電子工作部品の仕込み】

各種造形パーツ内部にはRaspberry Pi などの電子工作品がギッシリ詰まっています!

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【そして完成した3Dプリント電子楽器】

完成した3Dプリント電子楽器
子供達が思いきり叩いても、簡単には壊れませんw
あえて何も説明せず、自由に遊べる工作品としてイベント会場に展示。
3Dプリンタで造形したスイッチを叩くと、スイッチ本体が光り、音と共に映像が投影されます。
今回は、会場内に居る子供達をiPhoneで撮影し、その画像をフォトストリーム経由で取り込み、スイッチと連動してランダム再生されるようにプログラムしています。
音や映像も簡単に更新できるよう、専用プログラムを走らせています。

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※親御さん達にもスイッチの仕組みを理解していただくため、あえてむき出しのスイッチも用意してみました。

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【3Dプリンタ造形とは別のオマケ】

今回は、安価に構築することを製作目的の一つとしていたため、材料等も極力安価に調達してみました。
スイッチに貼り付けた布類は、ダイソーで購入。
スイッチ類を取り付けた木製部材等は、近所のDIYショップで不良処分品として山積みされていた数百円単位の物ばかり。子供達には、遠慮なく壊してもらえる価格ですw

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3Dプリンタと電子工作楽器の今後の展開

現在この仕組みを応用し、3Dプロジェクションマッピング楽器なども準備しております。
スピーカー等の再生機器など、様々な部材を3Dプリント造形中です。
3Dプリント技術と電子工作の組合せに、音と映像が融合すると、多様なコンテンツ展開が可能になります。

id.artsでは、この様に3Dプリント技術と電子工作品を組合わせた製品の開発等を多数手掛けております。
3Dプリント技術の応用案として、関連イベント等への機器の貸し出しや、造形等のご要望にも応じております。
その他、「教育教材」「お友達へのプレゼント」「パーティーイベント等」で利用してみたい!と言う個人の方からのご依頼にも対応いたします。
このような電子工作機器の活用をご希望の際は、遠慮なくお問合せください。

 

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