3Dプリンターファンが大集合「3DPの集い」取材レポート

3Dプリンターユーザーの情熱が集結!楽しさと刺激に満ちた特別な一日

2025年3月、都内某所で開催された「3DPの集い」は、3Dプリンターファンたちが集う注目のイベントとなりました。
「3DPの集い」は、主催者であるysk(@ysk1025)さんが東京・秋葉原で開催された自作キーボードイベントに出店するために上京した際、「せっかく東京に来たのだから、数名の友人たちと軽く飲み会でも開こうかな」と気楽に企画したものだったのですが、その計画がSNSを通じて広まり、「Fraxinus(フラクシネス)」プロジェクトを主宰する福馬洋平氏(@fukumay1)が、同イベントの開催を後押し。X(旧Twitter)などで広く呼びかけを行った結果、あれよあれよという間に参加希望者が増え、最終的に160名を超える大イベントにまで発展。予想外の盛り上がりにyskさん本人も「まさかこんなに大規模になるとは夢にも思わなかったです」と語っていた。


160名以上が参加した会場

乾杯の挨拶をするyskさん

イベント当日は、会場がまるで自作3Dプリンターの展示会のような熱気に包まれ、ヘビーユーザーたちが自慢の自作機を持ち込み、それぞれがこだわり抜いた改造ポイントや独自の工夫を熱心に語り合い、自作ユーザー同士の交流はとどまることを知りませんでした。一方で、「3Dプリンターをはじめたばかり」という初心者の方々も多く訪れており、ベテランユーザーから気軽にアドバイスを受けたり、多種多様な自作機を間近にし、貴重な体験を楽しんでいました。

様々な自作機が並ぶエリアは大盛況

弊社からは、自社で扱うチョコレート3Dプリンターと、チョコレートやパスタで3Dプリントされた造形食品を展示させていただきました。

弊社が展示したチョコレート3Dプリンター

さらに、イベントを盛り上げた協賛企業による豪華プレゼント抽選会では、当選者が発表されるたびに会場は拍手と歓声に沸き返り、最後の景品が「Bambu Lab A1 mini 3Dプリンター」であることが伝えられると、参加者たちの熱気もピークに。まるでライブイベントのような一体感が生まれ、終始、笑顔と熱意にあふれた一日となりました。

目玉賞品の「Bambu Lab A1 mini 」を引き当てたラッキーな当選者

今回の抽選会では、協賛企業として3Dプリンター関連機材の販売で知られるサンステラ社様より、Polymakerのサンプルフィラメント約100巻、お好みで選べるPLA・ABSなどのPolymakerフィラメント10巻、さらに「Bambu Lab A1 mini 3Dプリンター」などの豪華賞品が提供されました。初心者から上級者まで幅広い層にとって魅力的なラインアップが揃い、多くの来場者が胸を躍らせながら抽選結果を見守る姿が印象的でした。

会場となったFab施設

今回のイベントの舞台となった社内Fab施設は、社員であれば誰でも使うことができ、単にモノづくり設備が整った場所というだけでなく、福馬氏が目指す「モノづくりを通じて新しい交流を生み出す」という理念を見事に体現したスペースとなっている。

多種多様な3Dプリンターやレーザー加工機が並ぶFab施設

Fabスペース内には数十台の3Dプリンターやレーザー加工機が所狭しと並び、設備の充実度は他のFab施設を圧倒する。また、福馬氏が設計したオープンソース3Dプリンター「Fraxinus」シリーズも多数展示されており、その性能や拡張性に多くの参加者が興味津々。しかもこれらの機器はプロのエンジニアはもちろん、一般社員や個人の趣味プロジェクトにもフル活用されているそうで、十数台導入されている「Bambu Lab A1 mini」は時にフル稼働状態とのこと。

施設内でロボットを製作中の社員お二人と福馬氏

イベント開催時にも施設内では、社員の方々が業務外で、新たなロボットコンテスト用のプロトタイプロボットを製作するなど、自由な雰囲気でモノづくりできる素晴らしい環境であることが伺えました。

福馬氏が設計したオープンソース3Dプリンター「Fraxinus」シリーズ

3Dプリンターユーザー交流がもたらす意義

今回のイベントは単なる技術の交流を越えて、純粋に3Dプリンターやモノづくりを楽しむ仲間たちが出会い、新たな刺激を得る場としても大きな意味がありました。ベテランユーザーが初心者に熱く語り、初心者の新鮮なアイデアにベテランが感心する。そんな相互作用が自然と起こっており、コミュニティ全体の活性化を感じることができました。

各々のスタイルでイベントを楽しむ参加者たち

Fab施設がすでに一般の人々にも利用されているという現状を通じて、モノづくりがより身近な存在となり、多様なイノベーションが生まれる基盤が着実に築かれていると感じました。企業の利益や技術開発にとどまらず、社会全体が新たなカルチャーや産業を共に育む力を持っていることを実感しています。

DMM.makeをはじめ複数の企業が参加

「3DPの集い」は、これからも3Dプリンターという魅力的なツールを中心に、多くの人々が自由に交流し、未来を創造する重要な場となっていくことでしょう。


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