わずか2日で完成した3Dプリント製プール

大型3Dプリンターによるコンクリート積層でプールと住宅建設を大幅に高速化

オーストラリアの建設用3Dプリント企業 Contec Australia は、建設効率の向上と人手不足への対応を目的として、大型コンクリート3Dプリンターを活用した国内初の3Dプリント製プールの建設プロジェクトを実施した。

西オーストラリア州で進められている本プロジェクトでは、住宅に併設される地中埋設型プールおよびスパ、外構構造物を3Dプリンターによって直接造形した。建設に使用された3Dプリント技術は、従来必要だった木製や金属製の「型枠」を使用せずに施工できる点が最大の特徴である。
プールの特徴的な曲線形状は見た目のデザイン性だけでなく、3Dプリンターによる連続造形だからこそ効率的に実現できた構造でもある。一般的なコンクリート製プールは施工完了まで約1か月を要するが、本プロジェクトでは水を保持できる構造部分をわずか2日で造形。仕上げ工程を含めても、建設期間の大幅短縮が可能であることを示した。

このプールは現在建設中の3階建て住宅と一体で運用される予定で、1階部分の壁は7日間、上層階も6日間で施工が完了した。Contec Australiaによれば、建設業界で深刻化する労働力不足の中、3Dプリンターによる建設は工期の予測精度を高めながら、大規模プロジェクトを安定して進められる手段になるという。

同社は前年、ロボット式コンクリート3Dプリンターを用いてオーストラリア初の複数階建て住宅も完成させている。この住宅は構造部分を約18時間で造形し、基礎工事から完成までを約5か月で実現した。足場や型枠を削減できる3Dプリント技術は、建設コスト低減だけでなく、これまで施工が困難だった複雑形状の建築を可能にする点でも評価が高まっている。


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