- 2025-12-30
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- 3DPrinting, 3Dプリンティング, concrete, serendix, コンクリート, 建築・建設
セレンディクス、大阪万博で建築された3Dプリンター住宅モデルを、部材キットとして全国販売開始
3Dプリント技術を活用した次世代住宅の開発と実装を手がける建築テック企業セレンディクスは、大阪・関西万博で実際に建築・使用されたモデルと同一仕様の、3Dプリント住宅「serendix5(セレンディクス・ファイブ)」シリーズのキット販売を2025年12月より開始した。本キットは、50㎡モデル相当の壁(3Dプリンター製パーツ10点)を税込330万円〜で提供。販売地域は北海道を除く全国で、個人施主だけでなく建築業者への販売にも対応する。

セレンディクスは2022年3月、初の3Dプリンター住宅「serendix10」を延べ約23時間という短時間で完成させ、3Dプリント技術による住宅建設の実現性を示した。その後も技術開発と実用化を進め、2024年には能登半島地震の被災地である石川県珠洲市において、2人世帯向け住宅「serendix50」を販売するなど、現場での実績を着実に積み重ねている。
こうした取り組みの中で、被災地の施主から「親戚や知人の業者に施工を依頼するので、建材だけを提供してもらえないか」という要望が複数寄せられた。人手不足や資材価格の高騰により建築費が上昇する地域では、住宅再建そのものが大きな負担となっている。そこで同社は、施主自身が施工手配に関わることでコストを抑えられる施主参加型の新しい住宅建築スタイルとして、今回のキット販売を開始した。

大阪・関西万博で実際に使用されたserendix5シリーズ
キットには、3Dプリンターで出力した壁パーツに加え、施工手順をまとめた建築マニュアルが含まれ、建物本体の組み立てや電気・給排水工事など、資格が必要な工程は専門業者に依頼しつつ、内装など可能な部分はDIYで仕上げる「ハーフビルド」にも対応。施工サポートは基本的にリモートで提供され、電話相談は無償、現地での直接指導が必要な場合はオプションで対応するという。

能登で建設した「serendix50」
3Dプリンターで成形された壁パーツを組み合わせるシンプルな構造により、標準工期は約24時間(3日間)を想定。屋根は金属屋根や木造屋根を組み合わせたハイブリッド工法を採用でき、耐久性と施工性の両立を図っている。建築面積は30㎡から最大200㎡まで対応可能で、間取りも用途やライフスタイルに合わせて柔軟に設計できる。スクエア型を基調としたモダンなデザインは周囲の景観とも調和し、建築士監修のもとで意匠変更も可能で、建築業者によるオリジナルモデルの開発にも対応し、展開の幅を広げていく。
キット部材や建築マニュアルに起因する不具合についてはセレンディクスが保証。一方、施工そのものは施工者の責任範囲となるが、施工方法に関するサポートは継続的に提供していく方針だ。
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