- 2025-8-29
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- 3DPrinting, 3Dプリンティング, COBOD, concrete, コンクリート, テクノロジー, 建築・建設
山火事リスクに対応した耐火性A1コンクリート活用の3Dプリント住宅が完成
米国コロラド州ブエナビスタにて、山火事の脅威に立ち向かうため開発された耐火3Dプリント住宅「VeroVistas」が完成した。建設を手がけたのは建築テック企業 VeroTouch で、最高グレードA1耐火コンクリートを使用し、COBOD の建設用大型3Dプリントシステム「BOD2」で施工された。わずか16日間で主要構造を完成させたこの高耐火性住宅は、今後の防災住宅・持続可能な建築モデルとして注目されている。
コロラド州は美しい自然に恵まれる一方、山火事のリスクが年々高まっており、州人口のおよそ半数が山火事の影響を受ける可能性があるとされ、火災に弱い従来の木造住宅の耐火性能など大きな課題を抱えている。VeroTouchは、地元の不動産企業 South Main と協力し、COBODの「BOD2」3Dプリンターを用いて耐火住宅「VeroVistas」を建設。
完成した住宅の大きさは約102㎡で、最高レベルの耐火性能を誇るA1等級の耐火コンクリートを採用。建設コストは約62万5,000ドル(約9,200万円)と、コロラド州の一般的な住宅価格と同水準となる。
建物のデザインは、3Dプリント特有の層状の外観を活かしたモデルと、伝統的なスタッコ仕上げのモデルの2種類が展開された。
同社はすでに次のプロジェクトとして、州の「革新的住宅支援プログラム(IHIP)」に基づく32戸の3Dプリント住宅開発を進めている。コロラド州知事ジャレッド・ポリス氏も「新たな建築手法によって住宅不足の解決が加速するでしょう」と支持を表明した。
さらに、COBODの共同創設者フィリップ・ルンド=ニールセン氏は「建設用3Dプリントシステムは、安全・効率的・持続可能な建築手段であり、米国全体の住宅問題の解決にも貢献できます」とコメントしている。
3Dプリント技術による建設は、災害被災地の迅速な復興や住宅不足解消に大きな可能性を秘めている。実際、カリフォルニア州レディングでは山火事で住宅を失った地域に Emergent3D が同技術を導入した住宅の再建が進んでいる。
今後、耐火・耐震・耐寒といった地域特有のリスクに対応する素材と3Dプリント建設が融合することで、持続可能で安心な住まいが広がっていくと期待される。
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