教会も3Dプリンターで建つ時代へ

チェコ初となる3Dプリンター活用の教会建設計画が正式承認、革新的デザインとコスト削減を両立

チェコのカトリック教会組織と建築家が、3Dプリンターを活用した教会建設を目的に新たな計画を進めている。これは同国初の試みであり、宗教建築と3Dプリント技術を融合させた本計画は、革新的なデザインや音響性能を実現しながら、建設コストを抑える狙いがある。

近年、3Dプリンターは住宅や橋、軍事施設など幅広い分野で活用されているが、こうした流れの中、プラハ大司教区が承認したのが、チェコ初となる3Dプリンターによる教会建設計画である。3Dプリンターによる教会建設は、従来の建築方法に比べて自由度の高い形状設計とコスト削減が期待されている。
今回新たに建設される「ホーリー・トリニティ教会」は、建築家ズデニェク・フラーネクが設計を担当。建物は520個の3Dプリントブロックをパズルのように組み上げる構造で、波のような形状が音をやわらかく反射して礼拝に適した音響を生み出す。

建設地は中央チェコの工業都市ネラトヴィツェで、人口約1万6千人ながら、これまで正式な教会が存在しなかった。1990年代から地域住民は教会建設を望んできたが、資金面などの問題から実現できていなかったが、3Dプリント技術によって建設される教会は、その長年の課題を解決する可能性を示している。

建設費は約1,000万ドル弱と見込まれており、その多くは寄付によって賄われている。3Dプリンターを使うことで、型枠や無駄な材料を減らせるため、コンクリート使用量の削減にもつながる。これはコスト面だけでなく、環境負荷低減という点でも評価されている。一方で、耐久性や長期的な維持管理については、従来工法との比較検証が今後の課題となるが、建築費削減、設計自由度、環境配慮という利点は大きく、宗教建築に限らず公共施設や文化施設への応用も期待されている。


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