ヤマトが「3Dプリント・配送サービス」を開始

物流大手ヤマトホールディングスは医療用製品などの3Dプリントサービスを提供

ヤマトホールディングス傘下のヤマトシステム開発株式会社(以下 YSD)は、3Dプリンタを利用した受託製造サービス「3Dプリント・配送サービス」を2月1日より開始する。

ヤマトは、物流拠点である「羽田クロノゲート」内に高性能3Dプリンタを設置した「3Dプリントセンター」を開設。
オーダーメイドや少量多品種の製造が必要な治療用装具、医学模型市場からサービスの提供を開始。造形された受注製品は、自社グループの宅配サービスを利用し配送される。

YSDは、最新鋭の3Dプリンタと全国に張り巡らせた自社のスピード輸送ネットワークを組み合わせることで、ヤマトグループならではのソリューションを提供。

サービス概要

  1. 回収
    3Dプリンタ用データを取る“型”をヤマトグループが回収し、YSDの3Dプリントセンターに送る。
    既に3Dプリント用データを持つ事業者の場合は、データをYSDへ送れば造形を行うことが可能。
  2. 3Dデータ作成
    (1)で届いた “型”をYSDの3Dプリントセンターでスキャンし、3Dプリント用データを作成。
  3. 造形
    (2)で作成したデータを利用し、3Dプリンターで造形を行う。
  4. 配送
    出力した造形物を事業者へ配送。また、必要に応じて、事業者が最終加工した商品を指定の場所へ届けることも可能。

費用については個別見積対応となるため、ヤマトシステム開発株式会社 e-オンデマンドソリューションカンパニー(03-6333-0300)へ問い合わせとなる。

同社は、治療用装具、医学模型市場だけにとどまらず、オーダーメイドが求められるメーカーの試作品製造などの分野にもサービスを拡大する計画をしており、ASEANをはじめとした諸外国への展開も視野に入れ、2025年度までに売上100億円を目指している。

海外ではUPSをはじめとした物流企業の3Dプリント&配送サービスが既に開始されており、Amaoznも同分野への本格参入が予定されている。
ヤマトグループがこの分野でどこまでシェアを拡大することができるか注目される。

プレスリリース


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