3Dプリンタでカスタムカー部品を製造

米国のカスタムビルダーが3Dプリンタを使いカスタム自動車の最終部品を製造

米国NY州のカスタム自動車専門工房「Tucci Hot Rods」は、デスクトップタイプの3Dプリンタ「Ultimaker」を使い、高品質なカスタムカーを製造した。

Photo:superstreetonline.com

1997年創業のTucci Hot Rodsは、ラスベガスで開催されるSEMAショーに出展されたカスタムカー「The Ford Fiesta ST for the 2016 SEMA show(フォード フィエスタ ST)」のカスタム部品製造のため、欧州を中心に高い人気を得ているデスクトップタイプの3Dプリンタ「Ultimaker 2 Extended+」を導入。ラフモックアップから実車両に使用される最終部品まで、UltimakerとABSフィラメントで製造した。

Ford Fiesta ST カスタム用に製造した3Dプリント部品は、ヘッドライトパーツ、フェンダー通気口、ダッシュボードパーツ、リアテールカバーなど約40点。仕上げ加工に適したABS素材から3Dプリントされた部品は、研摩・塗装処理の後、最終部分として実車に装着された。

Tucci Hot Rodsは、3Dプリンタを利用したカスタムパーツ製造により、部品製造速度を3倍、90%の製造コスト削減に成功している。また、従来のカスタムカー製作に平均6ヶ月を要するところ、3Dプリンタを利用した製造プロセスにより、最短2ヶ月までその期間を短縮することができた。

ワンオフが必須なカスタムカー制作において、3Dプリントによる部品製造は、親和性の高いツールであることは間違いない。


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