国際宇宙ステーションから3Dプリント衛星を放出

世界初の3Dプリント人口衛星が国際宇宙ステーションからの打ち上げに成功

2017年8月17日、ロシアの宇宙飛行士Fyodor YurchikhinとSergey Ryazanskyは、滞在先であるISS(国際宇宙ステーション)から、世界初となる3Dプリント製人工衛星の打上げに成功した。

両飛行士によってリリースされた衛星の1つ「Tomsk TPU-120」は、トムスク工科大学、サウスウエスタン州立大学、ロシア企業RSC Energia(人工衛星や宇宙ステーションのモジュール設計・製造を行う会社)によって共同開発された3Dプリント製の人工衛星である。

外寸30cm×11cm×11cm、重量4kg未満となるTomsk TPU-120は、殆どの部品を3Dプリント技術で製造した小型軽量な人工衛星で、2016年4月1日に国際宇宙ステーションへ運ばれた後にテストを重ね、トムスク工科大学の創立120周年記念日となる8月17日に国際宇宙ステーションから打ち上げられた。

ISS内でテストされるTomsk TPU-120

宇宙空間に放たれたTomsk TPU-120は、約5〜6ヶ月間衛星軌道を回り、音声メッセージとテレメトリーを地球に送信すると共に、極限の宇宙環境における3Dプリント部品の実用性がテストされる。


関連記事

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でid.artsをフォローしよう!

     

ページ上部へ戻る