火星では太陽光をエネルギー源に3Dプリント

NASAの3Dプリントコンテストファイナリストが考案したバルーンと太陽光を使った3Dプリンター

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NASA主導で実施されている宇宙探査のための3Dプリント生息地考案プロジェクト『NASA’s Centennial Challenges: 3-D Printed Habitat Challenge』
火星上に建築可能な居住地(コロニー)を設計開発するための同コンテストのファイナリストが考案した3Dプリントシステムが、ちょっと変わっていて面白いのでご紹介します。

Solar Craftingと題されたこのアイディアでは、地表から採取した土壌を材料とし、バルーン駆動型太陽焼結機を使用した3Dプリント建築を実行するというモノ。
バルーントップには巨大な集光用レンズが装着されており、太陽の動きに合わせて移動しながら太陽光を焼結ビームに変換、土壌を溶融積層します。溶けた材料は火星の大気によって冷却~硬化され、積層を実行。
ヘッド廻りをバルーンに直結することで、プリンタ自体の重量を軽減し、小型ロボットでも制御可能にしています。
また、現場の土壌と太陽光をベースにコロニー全体を生成するため、地球から材料や特殊な道具を運搬する必要が無くなり、コストや工期の短縮だけでなく事故などのリスクも軽減することができます。

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太陽をおいかけるように移動するバルーン

Multi-purpose MissionBot、LassoBot、R2RPと呼ばれるロボット達が、整地や材料収集など各々の役割を実行し、各パーツからバルーンガントリーシステムを組み上げます。
これらのシステムを利用し建設するコロニーは、3つの要素から成るハイブリッドアーキテクチャとして完成。

  • 居住空間を囲む自立型3Dプリントドーム『エクステリアドーム(ED)』
  • 生息位置の中央コアとして機能する円筒状の構造体『中央モジュール(CM)』
  • 加圧され汚染されていない生活空間『生活空間モジュール(LSM)』

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左のミッションエリア「グラウンドフロア」は総面積490平方フィート、右のレクリエーションスペースと合わせ総面積は510平方フィートの居住空間を構築しています。

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内部には居住者がストレス無く過ごせるよう、医療スペースをはじめ様々な空間設計が行われています。

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まるでSF映画の世界ですが、数年後、数十年後には実際にこのような基地が稼働しているかもしれませんね。
2年以上前にご紹介したこちらの記事『ソーラーパワー3Dプリンター』でも紹介したように、地球上でも太陽光と現地土壌を使った3Dプリント研究は行われています。


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