RolandDGから新型切削機「MDX-50」登場

ものづくりの生産性とワークフローの効率化を 追求した新しい3次元切削加工機『MDX-50』

3次元切削加工機や3Dプリンタ「monoFab」シリーズなど、デジタルものづくりツールを製造・販売するローランド ディー.ジー.株式会社は、3次元切削加工機MDX-40の上位モデルにあたる新製品「MODELA MDX-50」を発表。2016年10月5日より世界同時発売される。

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コンパクトサイズ、簡単操作、導入しやすい価格を特長とする「デスクトップ・ファブリケーション」コンセプトの下に開発された同社の3次元切削加工機MODELAシリーズは、主に製造業の設計・開発部門での試作品やパーツなどの製作、生産現場での治具製作、工業高校や理工系大学での教育・研究用途で活用されており、2009年に発売された「MODELA MDX-40A」は、MODELAの主力マシンとして世界中のものづくりをサポートしています。

今回新たにリリースされる「MDX-50」は、MDX-40Aの上位モデルに位置付けられる製品となり、MDX-40Aでは補いきれないニーズに対応し、設計・開発部門や生産現場が抱える試作品や治具などの製作工程の短縮という課題に、より実践的なソリューションを提供することを目指し開発された製品です。

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MDX-50は、MDX-40Aの切削能力はそのままに、XYZ軸の動作速度を向上し、生産性をアップ。最大6本の工具を自動交換するATC(自動工具交換装置)は、工具交換によるダウンタイムを排除し、荒削りから仕上げのワークフローを効率化。
材料を0°から360°の範囲で自動回転させる回転軸ユニット(オプション)を装着することで、二面、四面などの多面加工や円筒物の加工工程を効率化することも可能。

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多様なものづくりのニーズに対応するため、MDX-50のワークエリアは、MDX-40A比で1.6倍に拡大。A4サイズのノートパソコン程度の大型モデルの加工はもちろん、複数のパーツを並べて加工できるよう配慮された仕様となっています。
また、初心者でも使いやすいよう、加工状況を確認しながらスピンドルの回転数や加工速度をコントロールできる操作パネルを本体前面に設置。ユーザビリティを大幅に向上させたパソコン上の操作パネル「VPanel(ブイパネル)」は、加工完了やエラー発生をメールで通知する機能や、工具の使用時間や交換時期を把握できる機能を新たに搭載し、快適なものづくりをサポート。

標準付属のCAMソフトウェア「SRP Player」は、5ステップの対話形式で加工条件を設定することが可能で、はじめてでも簡単に加工データを作成することが可能。
また、粉塵の飛散を防ぐフルカバー構造の筐体や、LEDの色の変化によってマシンの状態を知らせるLEDステータスライトは、教育現場やものづくり工房などでの安全性確保にも貢献。

MODELA MDX-50の特長

1. 生産性の向上とワークフローの効率化で作業時間を短縮
MDX-40A比でXYZ軸の動作速度を上げることで、生産性を向上させました。最大6本の工具を自動交換するATC(自動工具交換装置)は、工具交換によるダウンタイムを排除し、荒削りから仕上げのワークフローを効率化します。

2. 回転軸ユニット(オプション)で多面加工の効率化を推進
回転軸ユニット(オプション)を装着することで、材料を0°から360°の範囲で自動回転させることが可能です。材料の二面加工や四面加工、円筒物の加工など、任意の角度での多面加工を効率化します。

3. 多様なものづくりに対応する広いワークエリア
マシンのワークエリアを400(X)×305(Y)×135(Z)mmとMDX-40A比で1.6倍に拡大。A4サイズのノートパソコン程度の大型モデルの加工はもちろん、複数のパーツを並べて加工できるよう配慮しました。回転軸ユニット使用時のワークエリアも380mm×φ120mmとMDX-40Aで提供されていたものに比べ1.4倍に拡大しました。

4. スムーズな導入を可能にするシンプル&コンパクト設計
MODELAシリーズの特長であるシンプル&コンパクト設計をさらに進化させました。家庭用100V電源で稼働し、エアーコンプレッサーなどの補助機器も不要です。

5. 加工データを簡単に作成できるCAMソフトを付属
MODELAシリーズでおなじみのCAMソフトウェア「SRP Player」を付属。5ステップの対話形式で迷うことなく加工条件を設定することが可能で、はじめてでも簡単に加工データを作成することができます。

6. 高い安全性とクリーンな環境
大学や高校の研究室や実習室、一般の方が出入りする工房などでも安心してご利用いただけるよう切削屑や粉塵の飛散を防ぐフルカバー構造を採用。切削屑の処理を簡便にするダストボックスも標準装備しています。LEDステータスライトを搭載し、LEDの色の変化によってマシンの状態を視覚的に捉えることができます。

MDX-50の主な仕様

製品名:MDX-50
加工可能な材質:ケミカルウッド、モデリングワックスなどの樹脂(金属は対象外)
動作範囲:400(X)×305(Y)×135(Z)mm
動作速度:XY 7~3,600mm/min:Z 7~3,000mm/min
スピンドルモーター/回転数:ブラシレスDCモーター/4,500~15,000rpm
制御コマンド:RML-1、NCコード
インターフェース:USB
外形寸法/重量:760(幅)×900(奥行)×732(高さ)mm/122kg
標準価格(税抜):本体 1,280,000円/回転軸ユニット(オプション) 298,000円
目標販売台数:販売後1年間で500台(国内・海外の合計台数)
発売時期:2016年10月5日(水)


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