世界初の3Dプリントロケットがいよいよ宇宙へ

3Dプリント技術を活用し低コスト化を実現したロケットElectronが宇宙へ旅立つ

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2015年に大きな話題となったRocket Lab社の3Dプリントロケットエンジン搭載『Electron』が、認定試験を完了し、いよいよ宇宙へ向けて打ち上げの準備に入ろうとしています。

ニュージーランドのベンチャー企業Rocket Labが開発した『Electron』は、これまで数十億円~数百億円単位のコストを要していた宇宙飛行コストを大幅に削減するため、独自の技術をベースとした世界初の3Dプリントロケットエンジンを開発。

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驚異的な低コスト化を実現したこのロケットには「Rutherford engine」と呼ばれる自社開発のエンジンを搭載しており、小型衛星(最大積載量150kg)を高度500kmの太陽同期軌道上へ打ち上げることができる。

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推力4,600lbfの「Rutherford engine」は、液体酸素とケロシン推進剤を使用するターボポンプエンジンだが、ターボポンプの駆動にリチウムポリマー電池式のブラシレスDCモーターを使用し、大幅にコストを軽減。
そして最も特徴的なのが、インジェクターやターボポンプなどの主要な推進剤バルブなどに、チタン合金製の3Dプリントパーツを用いている点です。

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低コスト化を実現する3Dプリントパーツを用いたElectronロケットのボディにはカーボンファイバーが用いられており、軽量化を実現したことで燃料消費量を大幅に削減。

これらの技術革新により、一回の打ち上げコストを$490万にまで削減したRocket Lab。SpaceX社の打ち上げコスト$5400万と比較しても、いかに低価格化を実現しているかが分かります。

世界初となる3Dプリントロケット『Electron』は、2016年度中にテストと商業便の打ち上げを実施する計画をしています。


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