Project Araがもたらす新しいモノづくりのかたち

Googleの組み換え式スマホ「Ara」のリリース次期が決定!新たなモノづくりの形を提唱する?Project Ara 四団体合同勉強会

Project-Ara-spiral2-3

既にご存じの方も多いと思いますが、Google ATAPは、2015年1月14日に米カリフォルニア州マウンテンビューで開催したProject Ara開発者カンファレンスで、Googleの組立式スマホ「Project Ara」の発売計画を発表しました!

自分好みで様々なモジュールを拡張し、オリジナルスマートフォンを組み上げることが可能な「Ara」。同カンファレンスでは、試作機「Spiral 2」と、組み替えパーツの公開と共に、2015年後半にプエルトリコからテスト販売を開始すると発表した。
Project Araについては、3D Systemsと共に開発を進めている量産用3Dプリントマシンをはじめ、開発者がモジュール単位で自由に開発が可能なシステムなど、従来のモノづくりの形を大きく変えようとする、実験的な意味合いも込めた製品になっています。

racetrack2
3D Systemsとの共同開発プリントシステム

欧米ではすでに開発者らによるモジュール開発も盛んになってきており、実際の販売開始に伴い開発環境がより充実してくれば、関連市場も活性化していくかもしれません。
そんな開発者に向けた勉強会が、2月26日に東洋大学キャンパス内で開催されます。公式サイトから引用した情報をページ下部に掲載しておきましたので、興味ある方はご覧になってみてください。

Araプロトタイプ映像 (映像はSpiral 1ベースのモノ)

開発やモノづくりに携わる者にとってはとても感心の高いプロジェクトですが、このプロジェクトをベースに、いままでモノづくりなどには縁のなかったような方が、アイディアひとつで、何かとてつもない成功を収める可能性だって秘めているかもしれませんね。

最新のMDK(開発キット)はこちらから入手可能です。

Project-Ara-spiral2-13

Project-Ara-spiral2-5
赤外線カメラを装着し、ナイトビジョン化したり

Project-Ara-spiral2-7
画面が割れたって、必要なパーツだけ入れ替えればOK

Project-Ara-spiral2-8
電子部品だけに限らず、アイディア一つでどんなモノも組込みが可能

Project-Ara-spiral2-4
組み合わせ可能なモジュールは無限。

Project-Ara-spiral2-12
エンドスケルトンと呼ばれる骨格部分

Googleは、今回の「Spiral 2」に次ぐ「Spiral 3」の開発終了とともに、2015年後半からプエルトリコの通信キャリアIngram Micro・OpenMobile・Claroを通じ、Araのテスト販売を行うと発表。大学11校が連携するプエルトリコのシステム「Multi-University Research Agreement (MURA)」と協力し、Project Araに関するフィードバックを活かした今後の開発に期待をよせている。

Project Ara 四団体合同勉強会

来る2月26日(木)、東海大学 高輪キャンパス においてProject Ara 四団体合同勉強会が開催されます。当然筆者も申込み済みです!間に合うかどうか分かりませんが、興味ある方は申込みされてみてはいかがでしょうか?
申込みフォームはこちら

日時:2月26日(木) 18:30〜 (開場 18:00)
場所:東海大学 高輪キャンパス 2号館 大講義室
主催:マルレク+日本Androidの会+BLEガジェット勉強会+Google Developer Group
共催:東海大学 情報通信学部 Andoroid研究会

イベント内容(公式サイトよりの引用)

講演1:「PROJECT ARAとものづくりの未来」 丸山不二夫

Project Araは、「モバイル・ハードウェア・エコシステムの民主化」を提案しています。オープンソースに続く、Makersやオープンハードというムーブメントが、未来のものづくりの世界に与えうるインパクトを考えてみたいと思います。

丸山不二夫:早稲田大学大学院客員教授。Java、クラウド、Androidなどのコミュニティ活動に参加。新しいIT技術をエンジニアに紹介・情報共有するマルレクを、現在、主宰している。

講演2:「ARAモジュール間インターフェースUNIPROについて 」 永井 健一

ProjectAraでは、各種機能がモジュールとして、取り外したり装着することが出来るようになっている。それらが、どのようなプロトコルで動作しているのか、モジュールの開発者が考慮すべき事項について述べる。

永井健一:8bitマイコンの時代から執筆活動を行う。大手メーカーで衛星や光などの基幹伝送網の組み込みソフトウェアの開発を経て、インターネットの発達とともにインターネットサービスの立ち上げに関わっていたが、Androidが発表され再度組み込みソフトウェア業界に。現在某メーカー勤務。

講演3:「METAMORPHOSYSでできること」 佐々木陽

Metamorphosys α版が公開された。これで、MetamorphosysでProject Ara Moduleの開発が可能になる。Metamorphosysの特徴と、できることに関して解説する。

佐々木陽: 株式会社GClue 代表取締役。今までにビジネスの軸をケータイJavaアプリ、ケータイ連携ハード、スマフォアプリ、スマフォ連携ハードとシフトし、最近ではオープンソースハードウェアライブラリ群のFaBoプロジェクトのコミッター。

講演4:「3Dプリンター、過去、現在、そして少し先の未来」 原 雄司

1980年代に発明された光造形は、ラピッドプロトタイピング(高速試作)として以前からものづくりの現場で活用されてきたが、今や最終製品も作れるまさに3Dプリンターになり「脱大量生産」「個人でのものづくり」を実現しつつある現状を解説する。また、今年1月初旬にラスベガスで開催されたCESでの視察の報告も紹介する。


 

Project Ara関連記事一覧

 

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でid.artsをフォローしよう!

     

ページ上部へ戻る