戦闘機から放出される3Dプリント小型マイクロドローン群

米国国防総省は世界最大級の3Dプリントマイクロドローン群のテストに成功

米国国防総省(DOD)は、カリフォルニア州チャイナ湖で、最大規模の3Dプリントマイクロドローン群のテスト飛行に成功しました。

Perdixと名づけられているドローンの群は、12インチの翼幅を持つ自律型3Dプリントマイクロドローンで構成されており、今回実施されたテストでは、3機のF/A-18スーパー・ホーネッツから3Dプリント技術を用いて制作された103機のPerdixドローンを空中に放出。

空中に放たれた3Dプリントマイクロドローンの集団は、事前にプログラムされた作戦行動を実行するだけでなく、個々の意思決定機能により生きた鳥の群れのように行動。
個のドローンが他のすべてのドローンと通信し互いに情報共有を行うことで、作戦に適した最適で高度な飛行を行うよう設計されている。

現在第六世代に当たるPerdixは、2013年からMITリンカーン研究所の科学者とエンジニアによって開発された軍事用ドローンで、コストと生産効率の高さから3Dプリントコンポーネントを使用しており、今後も改良が進められる予定となっている。

10月に実施された最新のテストでは、現在の3Dプリントマイクロドローンが、-10℃の気温とマッハ0.6の速度、戦闘機のフレアディスペンサーからの排出時に発生する大きな衝撃などの条件下でも確実に機能することを実証しました。

現在研究チームは、Perdixドローンのバッテリ寿命などの課題を克服するための協力企業を探しており、彼らの究極の目標は、1,000機以上のマイクロドローンで構成されたPerdixの大群を持つこととしています。


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