3Dプリント部品搭載のボーイング機が初フライト

ボーイング 737 MAXは3Dプリント燃料ノズルを採用したLEAP-1Bエンジンで初飛行に成功

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LEAPエンジンに採用された3Dプリント燃料ノズル(Image:GE Reports/Adam Senatori)

メタル3Dプリント技術で造形された燃料ノズルを採用したCFMインターナショナル(GE・アビエーションとフランスのスネクマによる合弁事業)LEAP-1Bエンジンを搭載するボーイングの新型機『Boeing 737 MAX』は、米国内で3時間弱に及ぶ初フライトに成功しました。

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フライト中のボーイング 737 MAX(Image:Boeing)

ニッケルコバルト合金から作られた、3Dプリント燃料ノズルを要するLEAP-1Bエンジンは、8,000時間以上(約17,000サイクル)の試験を経て完成した次世代型高性能エンジン。
LEAPエンジンに採用された3Dプリントノズルは、複雑な冷却経路など新たな設計機能を要しており、従来よりも約25%の軽量化と5倍近い耐久性の向上を達成。3Dプリント技術の可能性を知ることができます。

また、このエンジンを搭載するボーイング 737 MAXは、1.8%の燃費向上も実現させています。

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737 MAXに搭載されるLEAP-1Bエンジン(Image:CFM)

LEAPエンジンは5,000基以上の受注が見込まれており、GE社では2018年末までに1,700基の生産を予定しています。

航空機産業への3Dプリント技術の採用は今後益々増加していくのは間違いありませんが、造型技術や材料の進化によって更なるイノベーションが加速しそうですね。


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