3Dプリント技術を活用した実写版『攻殻機動隊』

攻殻機動隊の実写版『Ghost In The Shell』で使用された美しい3Dプリント製エンドスケルトン

世界中にコアなファンを有する人気アニメ『攻殻機動隊』。この実写版として4月7日(全米公開 3月31日)より公開となる実写版「攻殻機動隊」の映画『Ghost In The Shell

オリジナルアニメの冒頭「少佐」の義体が作り上げられる一連の流れを忠実に再現したシーン(ページ下部リンク動画で確認可能)で利用されたエンドスケルトン(内骨格)は、実写版で特殊効果を担当したWeta Workshopが、様々な3Dプリント技術を利用し製作した物。

製作チームは先ず、3Dプリント製内骨格を制作するため、少佐を演じるスカーレット・ヨハンソンの全身をフルボディスキャン。

3Dスキャンされたスカーレット・ヨハンソンのボディデータをベースに、ZBrushなどを用いて3Dプリント用モデルデータを生成。

3次元データ化されたスケルトンは、SLA方式やSLS方式など複数の3Dプリント方式を利用し、透明樹脂、黒色樹脂、ナイロン、ステンレススチールなどの素材から3Dプリントされ、組み立てられた。

エンドスケルトンを製作するために生成された3Dプリントパーツの数はおおよそ300~400で、総プリント時間は数百時間にも及んでいる。組み立て工程までを含めると、膨大な時間を費やしているのことが分かる。

フルCGでも十分に再現できたであろうシーンに対し、あえてこのようなプロップを製作した当たりは、オリジナル作品へのリスペクトを感じられる。

ここまで完成度の高いデータがあるのであれば、是非このエンドスケルトンのフィギュアなどもリリースして欲しい。

実物を利用した撮影時の様子

オリジナルアニメと実写比較映像(注:非公式映像)


関連記事

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でid.artsをフォローしよう!

     

ページ上部へ戻る