3Dプリント部品搭載エンジンが300億ドル受注

GEはパリ・エアショーで3Dプリント部品搭載のLEAPエンジンで270億ドルを受注

2017年6月19日から6月25日まで、フランス・パリ郊外のル・ブールジェ空港を会場に開催される大型航空ショー「パリ・エアショー」でGEは、3Dプリント部品搭載のLEAPジェットエンジン約1,650を受注。取引総額は約270億ドルに達している。

米国GE AviationとフランスのSafran Aircraft Enginesによって設立された合弁会社CFM Internationalによって開発される新型LEAPジェットエンジンには、混合燃料を効率的に噴射できる複雑な形状の3Dプリント燃料ノズルが搭載されている。

この3Dプリントノズルは、従来の合金製よりも25%軽量で、5倍の耐久性を有している。また、この部品はより高い温度に耐えることができる特殊材料「スーパーセラミックス」複合材料から生成されており、2400°F(従来よりも500°F高温)にも対応。

航空機メーカーや航空会社は、高性能な3Dプリント部品を適用したLEAPエンジンを利用することで、大幅なコスト削減と、効率化の向上を実現することができる。

現在、航空業界は急成長を遂げており、2017年の世界の旅客数は7%程度増加すると予測されている。これに伴い飛行機の台数も約4%増加する予定で、高性能なLEAPエンジンの需要は今後益々高まると予想されている。

各航空会社の発注額は次の通り

  • 中国東方航空:40億ドル
  • GEキャピタルエアサービス:29億ドル
  • 春秋航空:17億ドル
  • 中国南方航空:15億ドル
  • CDB Aviation:13億ドル
  • VEB Leasing:12億ドル
  • ICBC Leasing:11億ドル
  • Aviall:10億ドル
  • エア・リース・コーポレーション:7億2500万ドル
  • キャピタルグループ:5億8000万ドル
  • エバー航空:4億ドル
  • 全日本空:4億ドル
  • アルキア・イスラエル航空:2億ドル
  • 日本航空:7500万ドル
  • K5 Aviation:2900万ドル

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