GE9Xエンジン3Dプリント部品のテストをアップデート

GE AviationはGE9Xジェットエンジンの第二段階3Dプリントコンポーネントテストを実施

GE(ゼネラル・エレクトリック)は、米国オハイオ州にある施設にて、GE Aviation(GE・アビエーション)が開発する次世代型ターボファンエンジン『GEnx』のテストエンジンを使用した3Dプリント部品の第2段階試験を行った。

前回記事でも紹介した3Dプリントコンポーネントは、高燃費のターボファンエンジンGE9Xに組み込まれる3Dプリント燃料噴射ノズルで、このパーツを組み込んだGE9Xエンジンはボーイング社のB777x機などに搭載される。同社は2018年中に米連邦航空局による承認を取得し、2019年から本格的な運航開始を計画している。


GE9Xエンジンタービンを搭載したボーイング777x

試験の第2段階となる今回のテストでは、新しいセラミックマトリックス複合材(CMC)で製造されたタービンブレードも使用されている。
CMCは、日本生まれの「炭化ケイ素繊維(炭化ケイ素マトリックスに埋め込まれた微細な炭化ケイ素繊維)」技術をベースとした、炭化ケイ素質セラミック繊維とセラミックマトリックスで構成された次世代の高性能素材で、金属同等の強度を有しながら、3分の1程度まで軽量な航空機用部品などを製造することができる。


CMC製ジェットエンジンタービンブレード

また、耐熱温度華氏2400度の特性を活かすことで、従来のような大容量の冷却空気を必要とせず、よりパワフル(推力25%向上)で高燃費(燃料消費10%削減)なジェットエンジンを製造することができる。

3Dプリント会社「コンセプトレーザー」と「ARCAM」を買収したGEは、3Dプリント分野における技術の研究開発を加速し、大規模な受注を計画。GE9Xエンジンはすでに700件近い注文を受けている。


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