閲覧注意(アダルト)「テクノロジーの進化がもたらす新たな性産業」

3Dプリント・3Dスキャン・仮想現実デバイスなどのテクノロジー進化により活性化する新たな性産業

ソーシャルメディアや新しい技術の登場によって、私達のコミュニケーション手段は様々な面で変化を遂げ、愛情表現の定義なども曖昧にしつつあります。更に、先日もお伝えした「カスタマイズ可能な3Dプリント大人のオモチャ」のように、3Dプリンティングや3Dスキャン、Oculus Riftに代表されるようなHMDがもたらす仮想現実による新技術環境の拡充は、旧来の常識や技術では実現し得なかったような新たな用途と、新たなビジネスを生み出すキッカケとなっています。
そんな新しい技術を欲する世代のセックス事情について、下記(VICE)記事で紹介されている事例を元に、テクノロジーの発展に欠かせない性産業(ヴァーチャルセックス産業等)について、ちょっとだけ真面目にまとめてみました。

3Dスキャン技術を応用し、自分好みの擬似パートナーを構築

本サイトの過去記事でもご紹介してきた「3Dスキャンした人物をUnityでフォトリアルに再現」のように、高精細な3Dフォトスキャン技術と3DCG技術を組み合わせれば、仮想現実の世界では、自分好みのリアルなバーチャルパートナーを作り出すことが可能になります。これは、単なるバーチャルキャラクターの構築だけに留まらず、自分の志向に合わせた完璧なシチュエーションやキャラクターを、理想に近い形で仮想現実空間内に構築することが可能となります。
憧れのアイドルと仮想現実の世界でデートをすることは、夢の世界の話では無くなってきました。

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高精度フォトスキャン技術によって3D化された人物データ

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フォトスキャン技術をベースにカスタマイズが可能になれば、自分好みのパートナーも簡単に構築が可能

これに相応する技術のベースは、コスト問題を無視すれば、現時点でもかなりのレベルまで実現出来ており、各国で開発も進んでいます。恐らく、ここ数年で大幅な技術革新とコスト低下が進むことで、より現実味を帯びた世界となる可能性があります。
詳細は公開できませんが、id.artsでもこれに準ずるプロジェクトでのAR開発に携わっています。

 

安価でより手頃に利用できるようになったHMDや接触デバイス

低価格なHMDの先駆けとして登場した「Oculus Rift」。将来的な可能性への期待値は高く、Facebookによって20億ドルで買収されたニュースは世界的にも大きく取り上げられました。(Oculus Rift関連記事一覧はこちら
現在のOculus Riftは、開発ツールとしての位置付けから、開発環境における自由度はあまり高くありませんが、以前の記事でもお伝えしたカールツァイスのHMD「VR ONE」や、サムスンの「Gear VR」(サムスンはHMD開発でOculus Riftと提携)など、スマートフォンベースの安価なHMDでのコンテンツ開発は、もっと簡易的になり、素材の幅も多様化してくる可能性が高くなります。
このようなHMD環境に、様々な触覚デバイスが組み合わさることで、バーチャルセックス産業は大きく変革する可能性を秘めています。
以前の記事「Oculus Riftを使ったアダルトコンテンツの提供開始!」でも紹介した米国ポルノメーカーSugar DVDでは、Oculus Riftを利用したVRポルノを開発しており、間もなくコンテンツの販売を開始する予定です。さらに同社は、現実との境が分からなくなるようなリアルなバーチャルポルノの開発も進めています。

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Oculus RiftベースにVRポルノ映像を製作するSexy女優

 

オランダのベンチャーが開発する遠距離恋愛カップル向けバーチャルセックスシステム

オランダのベンチャーが開発した同システムは、遠距離中のカップルなどの性問題に対応したコミュニケーションツール。
使い方はいたってシンプル。ディルドを擦ると、内部に装備されたセンサーが反応し、遠隔地にあるホール内のモーターが作動。これにより、男性器を刺激するという仕組み。彼女はディルドを使用し、彼氏がホールを使用すれば、離れた場所でもバーチャルセックスが楽しめるシステムです。

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ディルドを擦ると内部センサーが反応し、その動きに応じてホール内部が運動を開始

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下記映像では、Oculus Riftと同デバイスを利用した遠隔操作(バーチャルセックス)実験の様子が紹介されています。

 

ソーシャルメディアなどを活用したバーチャルセックス

こういったソフト&ハードの機能向上が進むと、従来のソーシャルメディアの有り様も少し変化するかもしれません。FacebookのようなSNS上で知り合った者同士が、バーチャルセックスを楽しむ事などは、そう遠くない将来に当たり前になっている可能性もあります。

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発売禁止となったGoogle Glass用アダルトアプリは、Google Glassを装着したユーザーが行った性行為の様子を、Google Glassを通じて他ユーザーと共有するというシステム。男女双方の視点でバーチャルな性行為を共有できるアプリとして話題となった。

仮想現実の世界には長所も短所もありますが、このように今までになかった選択肢が増えことは、各時代のテクノロジーの進化に合わせた自然な流れなのかもしれません。現在の技術は旧来の技術をベースに発展させたモノですが、ロボット技術や人工知能などが革新的な発展を遂げると、現代の我々には想像もできないような新たなシステムが生まれている可能性もあります。
このような世界を一次的な興味だけで語るのではなく、テクノノロジー進化のキッカケや新たな市場として真剣に議論しても良いのでないでしょうか?

日本国内でも始まった本格的なアダルトVRコンテンツ

今回紹介したようなアダルVRトコンテンツの配信サービスは、日本国内でも楽しむことができます。

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体感型アダルトコンテンツ配信大手Adult Festa TVが展開するアダルトVRコンテンツ「Adult Fest VR」は、OculusRiftHTC ViveなどのHMDのほか、h265に対応するスマートフォン(Galaxy S6以降、XperiaTM Z2 SO-03F以降、AQUOS ZETA SH-04F以降、ARROWS NX F-05F以降、iPhone6、iPhone7)とGear VRのようなお手持ちのVRゴーグルを利用することで、臨場感のある高品質なアダルトVRコンテンツを楽しむことができるサービスを提供しています。

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Adult Fest VRでは、サイトからダウンロードした動画をVRゴーグル上で再生することで、憧れのAV女優さん達とリアルなバーチャルセックスを楽しむことができる従来のAV作品とは全く次元の異なった体感型アダルトコンテンツとなっています。
さらに同社のコンテンツでは、VR+1D対応の映像連動型オナホール「A10サイクロンSA」などを併用することで、VR映像に連動したG行為を体感することが可能です。

今後このようなアダルトVRコンテンツは、多種多様なユーザーの志向に応じて大きな広がりをみせることは間違いないでしょう。

 

下記VICE記事より引用

世界で本格化するヴァーチャルセックス産業

概要

遠くにいる恋人の愛撫を感じたり、3Dで再現したアイドルにいたずらしたり、ヴァーチャルな世界ではこれまで実現不可能だった妄想も叶えることが出来る。
VICEは世界中で本格化するヴァーチャルセックス産業を徹底取材。オキュラスリフトやグーグルグラス、そして数々の新技術が私たちの性生活をどう変えるのか。ロサンゼルス、アムステルダム、そしてロンドンで最先端にいる研究者に話を聞いた。

「政治」としてのエロティシズム

映像に登場したような技術は、オナニーを豊かにするためにあるのであって、セックスの本質を変えることはないだろう。オナニーとセックスを隔てるものはなにか。放埓に性行為を享受するようになった現在、生殖を目的とした行為であるか否かが重要ではないとすれば、なにか。

それはおそらく「政治」だろう。相手との駆け引きから生まれる緊張、そして弛緩。自分をどこまで晒せるか、相手をどこまで引き受けられるか。自分の要求を通すために、相手に何を伝えるか。相手の要求を叶えるために、自分は何を与えられるか。そういった生のコミュニケーションを「エロティシズム」と呼んでみる。19世紀の思想家ジョルジュ・バタイユによれば、「エロティシズム」は「死に至るまで生を称えること」である(※1)。

難しく捉える必要はない。だだっぴろい宇宙の中にぼとっと産み落とされた、ただそれだけの存在である人間にある際限なき自由、それをしゃぶりつくすことが「エロティシズム」であり「放蕩」であり「快楽」だ。バタイユは、時間のイメージを引用する。労働に縛られた「俗」の時間と、際限なき自由を享受する「聖」なる時間の内、「エロティシズム」は「聖」なる時間に属する。誕生から死に至る時間の中で、合理性や有用性を意識しながら社会のために働くのが「俗」の時間、子供が家に帰らなきゃいけないのも忘れて鬼ごっこに没頭するような、無制限の遊びが「聖」なる時間だ。
明日のために遊ぶ人なんていない。ただその瞬間のためだけに遊ぶ。その間、日常の論理は機能しない。例えば鬼ごっこをしているとき「鬼に捕まるとアウト」というルール以外に守るべきものは何もない。年齢も性別も日頃の仲の良さも関係なく、ゲームが展開されるはずだ。ちょっと足をくじいたら「ごめん、たんま」とか言って、一時中止を申し入れることも出来る。際限なき自由の中では、生のコミュニケーションを通じて、今という時に集中することが出来るのだ。
既成の論理を超えた「今」という瞬間には言葉も身体の線も溶け出してしまう。自我が崩れ落ちていく柔和な甘美さが「エロティシズム」のもう一つの特徴だ。

エロティシズムの進化させるには?

テクノロジーは未だエロティシズムを進化させてはいない。今回の映像で登場したような技術はいずれもオナニーの進化であって、エロティシズムの進化ではない。せっかくなら技術を使ってこれまでにないセクシュアルな体験を作り出して欲しいものだ。
現在オナニー産業においては、物語とイメージが肝を握っている。アダルトビデオのシチュエーションものやアニメキャラに萌える人はその例だ。バタイユが言及していたSMが分かりやすい。これは2人または複数人で作る演劇みたいなものだ。肉体的な刺激だけがその特徴のように語られるが多いが、ある設定にしたがって互いが役割を演じ、ボンテージや縄といった特定のイメージを引用しながら、日常的な人格また空間から解放されることを楽しむ。
融解を体験させてくれるもの、物語とイメージを超えた「エロティシズム」を味わわせてくれる技術を開発している人がいれば、VICEでもぜひ取材したいものだ。


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