DGSHAPEは歯科用3Dプリンタとミリングマシンを発表

RolandDGの子会社DGSHAPEは歯科用3Dプリンタ「DWP-80S」と歯科用ミリングマシン「DWX-52DC」を同時発表

ローランド ディー.ジー.から3D事業を移管された新設子会社「DGSHAPE」は、第一弾製品として、歯科用3Dプリンタ「DWP-80S」と、歯科用ミリングマシン「DWX-52DC」を発表した。


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デンタル事業を中心とした事業運営を行うDGSHAPEは、切削方式のミリングマシンに加え、積層方式の3Dプリンターをラインナップすることで、歯科技工業務のデジタル化領域を拡大し、業務の効率化と歯科技工士の業務負荷軽減に最適なソリューションを提供。

歯科用3Dプリンター「DWP-80S」

歯科用3Dプリンタの「DWP-80S」は、入れ歯の製作に必要な患者個々人の歯や口腔内の形状に合わせた「型」を製作することが可能。
世界的に進む高齢化や、途上国の経済発展に伴う入れ歯の需要増と技工士不足を補うため、デジタル化による業務負荷の軽減が急務となっており、DWP-80Sは、入れ歯の製作工程に不可欠な熟練技工士の高度な技術を代替し、歯科技工士の業務負荷軽減に貢献することを目的に開発された製品となっている。

DWP-80Sの特長

1. 入れ歯の製作に必要な「型」を高精度に造形
入れ歯の製作工程で必要になる、患者個々人の歯や口腔内の形状に合わせた3種類の型(カスタムトレー、ベースプレート、フレームワークの3種)の製作用途に特化した3Dプリンタ。

2. 効率的な造形を可能にする面露光方式
UV-LEDランプを光源とするプロジェクターから紫外線を照射し、専用樹脂を硬化させることでオブジェクトを造形。プロジェクターによる面露光方式で、一層毎にスライスされた型のデータを一度に硬化させるため、レーザーを点で照射しながら硬化させる方式に比べ、造形時間を短縮することが可能。
デスクトップサイズながら80mm×80mm×80mmのワークサイズを確保しており、複数個の型を同時に製作することもできる。

3. 出力データを3ステップで簡単に作成できるCAMソフトウェアを標準付属
直感的な3ステップの簡単操作で、3Dプリンタに不慣れなユーザーでもスムーズに出力データを作成することができる。
材料の収縮率など、それぞれの型の製作に適した出力条件があらかじめ設定されており、データの補正や回転、サポート(造形物を支える役割を担う)の生成なども自動で行える。

DWP-80S スペック

  • 対象アプリケーション:カスタムトレー、ベースプレート、フレームワーク
  • 造形方式:光造形法(プロジェクターによる面露光方式)
  • 造形サイズ:80×80×80(W,D,H)mm ※一度に使用できる樹脂量は最大300g
  • 光源:UV-LED(紫外線発光ダイオード)
  • 樹脂材料:専用光硬化樹脂「SR100-TR」(カスタムトレー)、「SR100-BS」(ベースプレート)、「SR100-CS」(フレームワーク)
  • 外形寸法/重量:430×365×450(W,D,H)mm/24kg
  • インターフェイス:USB
  • 標準価格:1,800,000円(税抜)
  • 販売目標台数:発売後1年間で150台(国内・海外の合計台数)
  • 発売日:2017年3月21日(火)

歯科用ミリングマシンDWX-52DC

DWX-52DCは、補綴材料を自動交換する新開発のオートディスクチェンジャーを搭載した歯科用ミリングマシンの最新機種。
さまざまな補綴材料が登場する中、歯科技工所では、加工時の材料の取り換えや材料の管理に関わる手間や時間が生産性を追求するうえでの課題となっていた。DWX-52DCは、オートディスクチェンジャーに加え、切削用刃物(ミリングバー)を自動交換するオートツールチェンジャー、切削屑の除去や刃先の冷却に必要なエアー量を自動で切り替える機能など、さまざまな自動機能を搭載。無人での連続運転や夜間運転を可能にし、加工業務に飛躍的な生産性の向上をもたらすことができる機種となる。

DWX-52DCの特長

1. 新開発のオートディスクチェンジャー(ADC)で効率的な加工を実現
最大6枚のディスク材料を自動交換するオートディスクチェンジャー(ADC)を搭載しており、材料の異なる補綴物(クラウン、ブリッジ、コーピング、アバットメント、インレー、アンレー、サージカルガイド、歯台など)を連続して加工することができる。
切削屑の除去や刃先の冷却に必要なエアー量も材料に応じて自動で切り替えるため、無人での連続運転や夜間運転が可能。
ディスクチェンジャーは、切削機構から独立しており、加工中でも材料の交換が可能。
最大7本のピン材料を取り付けることができるピン付材料用アダプターも標準付属。

2. ミリングバーを自動で交換するオートツールチェンジャー(ATC)
15本のミリングバーを加工時に自動で交換するATC(自動刃物交換装置)を搭載し、荒削りから仕上げまで、工程を中断することなく効率的なオペレーションが可能。

3. 5軸制御による高精度な切削加工
XYZ軸に加え、360度回転するA軸、30度回転するB軸を備え、垂直方向からの加工では削り残しが発生しやすい複雑な形状も高品質に仕上げることができる。

DWX-52DC スペック

  • 加工可能材料:ジルコニア、ワックス、PMMA、ハイブリッドレジン、PEEK、石こう、グラスファイバー強化型レジン、CoCrシンターメタル
  • 取り付け可能な材料形状:ディスク(段付き)材料、ピン付材料
  • スピンドルモーター:ブラシレスDCモーター
  • 外形寸法/重量:880×660×600(W,D,H)mm/105kg
  • インターフェイス:USB
  • 標準価格:3,980,000円(税抜)
  • 販売目標台数:発売後1年間で300台(国内・海外の合計台数)
  • 発売日:2017年3月21日(火)

商品に関する問い合わせ先
ローランド ディー.ジー.株式会社 コールセンター
〒431-2103 静岡県浜松市北区新都田1-6-4
TEL:0120-808-232
Mail:rdg-info@rolanddg.co.jp


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