1台に10個のヘッドを備えた3Dプリンタ

10個のプリントヘッドを備える3Dプリンタで小ロット量産を効率化

フランス・リヨンに本拠を置く3Dプリント企業「Bombyx Prod」は、1台に10個のヘッドを備えるマルチヘッド3Dプリンタを利用し、顧客のオーダー毎に複数の部品を同時プリントできるSerial Additive Manufacturing Serviceを開発した。

インダストリアル4.0に準じ、デジタル化による自動化や生産性の向上を目指す同社は、レール当たり1〜10のプリントヘッドを備える3Dプリンタを開発し、高効率な量産サービスを提供している。

複数のヘッドを備える1台の3Dプリンタを利用し、同じ部品を同時プリントすることで、生産性の向上と低コスト化を実現。数個~数千個までの量産注文にも柔軟に対応する。

Bombyx Prodは、FFF方式3Dプリンタの特徴を活かし、PLA、ABS、PET-G、TPUなど、複数の材料を利用した部品を同時に生産することができるため、従来の製造手段よりも柔軟で迅速な小ロット量産に適している。

同社は現在、複数のヘッドを備えた5台の3Dプリンタを社内で使用しているが、これは一般的な通常の3Dプリンタ35〜45台分に相当する3Dプリント能力になる。また同社によれば、理論上では、1台の3Dプリンタに最大250個のプリントヘッドを装備することが可能だと言う。

Bombyx Prodは今後マシン数を増やし、量産能力の拡大を予定している。


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