3Dプリント技術によって完成した爆速スーパーカー

0-60mph 2.2秒!脅威の加速性能を有する世界初の3Dプリントスーパーカー「the Blade」

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2014年以降、ローカルモータースによるオープンソース3Dプリントカーに関する取組みなどが世界的に大きな話題となったが、今回紹介する3Dプリントカーは、ローカルモータースとは少し趣旨の異なる3Dプリント製のスーパーカー。

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米国・サンフランシスコにあるスタートアップ企業Divergent Microfactoriesは、世界初となる3Dプリントスーパーカー「the Blade」のコンセプトモデルを発表した。

同社が開発した3DプリントスーパーカーBladeは、アルミ素材でメタル3Dプリントされたジョイントパーツに、既成のカーボンパイプを利用し組み上げる独自のアッセンブル方法を用いた超軽量&低コストシャーシの3Dプリントカー。

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ダイレクトメタル3Dプリントされたアルミパーツ

メタル3Dプリンタで造形された70個のアルミパーツとカーボンパーツを繋ぐ作業はとてもシンプルで、専用工具や熟練した職人による組み立てを必要としない。映像でも確認できる通り、バッグに入れて持ち運べる程度の軽量アルミプリントパーツを、専門職ではない女性と男性の2人だけで組み上げている。

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素人がたった30分で組立て可能な3Dプリントパーツシャーシ

組立てられたコンセプトモデルのシャーシ総重量は僅か61ポンド(約28kg弱)で、4気筒700馬力のバイフューエルエンジン(ガソリンと圧縮天然ガスを切り替えて使用できるエンジン)を搭載。エンジンを含む総重量はわずか1400ポンド(約635kg)に仕上がっている。

この軽量ボディによる走行性能は、0-60mph(約100km/h) 2.2秒という驚異的な加速性能を発揮。0-100km/hの世界最高速「ランボルギーニ·アヴェンタドールLP1600-4 MANSORYカーボナードGT」の2.1秒に迫る加速性能を有している。

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ブレードに試乗する同社CEOのKevin Czinger氏

このような3Dプリントカーが実用化されれば、従来の車造りのシステムや、それに従事してきた人間の働き方も含め、大きな変化をもたらすことは言う間でもない。
ローカルモータースやTabbyなどによるオープンソース化、Googleの自動運転システムなど、10年後、20年後にはいまの常識では考えられないような自動車と関連する産業が誕生しているかもしれない。


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