ボート型の可愛い3Dプリント用ベンチマーク素材

共通のキャリブレーション&ベンチマークツールを使ってみんなで情報共有しちゃいましょう

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可愛らしいボート形状の無料素材を提供する#3DBenchyは、3Dプリンタのベンチマーキングに特化したサイトとして始動。同サイトが提供する無料の高解像度素材を造形した後、出力した内容を公開し、情報共有を行うシステムです。
3dbenchy.comが提供するボート型のベンチマーク素材は、ほとんどのFDM/FFF方式プリンタでサポート無しで造形することが可能な形状となっています。#3DBenchyの高解像度STLファイルは誰でも自由にThingiverseからダウンロードが可能。

#3DBenchyによるチェックポイント

  • ブリッジ屋根の長さは23mmの長さで平行にプリントされているか。
  • 煙突は直径7mm、穴3mm、11mmの深さを再現できているか。
  • 全長は60mmに仕上がっているか。
  • 全幅は31mmに仕上がっているか。
  • 全高さ48mm、後部カーゴボックス高さ15.5mmに仕上がっているか。
  • カーゴボックスは、外側:12×10.81mm、内側:8×7mm、深さ9mmに仕上がっているか。
  • ホースパイプは、内径4mm、立ち上がり0.3mmに仕上がっているか。
  • フロントウィンドウフレームは10.5×9.5mmに仕上がっているか。
  • リアウィンドウサイズは、内径9mm、外径12mm、立ち上がり0.3mmに仕上がっているか。
  • オーバーハングの傾きは、水平面に対し40°のオーバーハングとなっているか。
  • 操舵室屋根の傾きは、水平面に対して5.5°の角度となっているか。
  • 細かいディテールの船尾銘板(0.10mm高)は再現されているか。

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以上の内容をチェックし、造形機器や測定内容を付加し#3DBenchyのハッシュタグを付けてSNSでシェアを行い、情報を共有。

早速id.artsでも数種類の機器でテストをしてみました。今回は、FDM方式だけではなく、試験的にSLA方式プリンタRolandDG ARM-10でも試してみました。

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今回検証した造形品 左2点:Replicator 5th、中:uPrint Plus、右:ARM-10

サポート無しで造形できるように構築されているデータですが、Stratasys製品は溶解性のサポートが同時出力されるため、サポート必須での造形になります。そこそこの精度で上がっています。実測値もほぼデータ通り。3dbency-3dprint4
Stratasys uPrint Plus(0.254mmピッチ) ABS

Replicator 第5世代による造形(左サポート無、右サポート有)。機械の状態が良くない為、ちょっと残念な結果に。機器調整後に改めて造形してみる予定です。
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Replicator 5th(0.10mmピッチ) PLA

試しに造形したRolandDG monoFab ARM-10による出力モデル。光造形のため先のモデルとの単純比較はできませんが、検証用に造形してみました。
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ARM-10(0.15mmピッチ)サポート有 アクリル

このベンチマーク素材、きっとAfiniaなら抜群の精度で造形できるのではないでしょうか?


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