バレンタイン企画?3Dプリンタでチョコをリアルに再現

Form2の新材料「Grey Resin」を使いリアルな3Dプリントチョコレートを制作

2月14日はバレンタインということで、Formlabsの新材料「New Grey Resin(新グレー)」の検証を兼ね「Form 2」3Dプリンタでリアルなチョコレートを造ってみました(^^;

手前の3つは3Dプリント造形したチョコモデル

上写真手前に並ぶ3つのチョコレート(のようなモデル)は、つい先日新たにラインアップされたばかりのFormlabsの新材料「New Grey Resin(新グレー)」と、Form 2を使い造形したチョコレート形状の3Dプリント造形物を塗装仕上げした物です。

2016年末、Fromlabsが新たにラインアップした「New Grey Resin(新グレー)」は、従来のグレー素材を改良した新材料で、Formlabs専用素材の中でも最高のサーフェス品質を提供する不透明でマット仕上げのスタンダード材料です。

新しくなったグレー材料は、従来よりも光沢を抑えマットな質感に仕上がるため、意匠確認用のデザインモックなどでも最終製品に近いイメージの高精細な造形物を生成することができます。
今回はその新グレーの性能を検証する意味も含め、勝手にバレンタイン企画?と称して、森永製菓の人気チョコレート『DARS』をモデリングし、3Dプリント!

 

造形物詳細
使用機材:Formlabs Form 2
使用材料:New Grey Resin(新グレー)
積層ピッチ:0.05mm

文字もクッキリと再現され、積層跡もほとんど感じられず、非常に高精細なマットグレーに仕上がっているのが確認できます。この後、サポート除去後のバリを取るため研磨仕上げを施します。

今回検証用に造形した3Dモデルデータはこちらへアップしたので自由にご利用ください。ただし、森永製菓さんとは全く無関係な素材のため、あくまで自己責任の範囲内でご利用ください。

TuneD3で研磨加工

先日の記事でご紹介した事例に続き、今回もプロ仕様の3Dプリント用研磨剤『TuneD3』を使って研磨加工を施しています。

新グレーは積層跡も目立たず仕上がりも良いため、表面の研磨加工を行わず、背面~側面にあるサポートのバリ除去工程だけに「グリーンシート40」を使用。

新グレーは加工性が高いため、精度の良い研磨材を利用すれば数回の往復だけで簡単にバリ除去ができてしまいます。塗装前の下処理(研磨仕上げ)も楽に仕上げることができます。

バリ除去後の状態(右)

塗装後の3Dプリントチョコレート

研磨加工(バリ取り)を終えた造形物は、塗装前にサーフェーサーを使った下処理を施すのが一般的ですが、今回は一切下処理せずにダイレクトに塗装。

手前:3Dプリント品、奥:実物

新グレー材料を使った造形物は表面が非常に滑らかでマットな質感のため、サーフェス処理無しでもかなりキレイに仕上げることができました。


手前3つが3Dプリント~塗装を済ませたチョコモデル

今回は遊びの企画として実施した3Dプリント加工事例のご紹介でしたが、ご覧の通りハイエンドな光造形機にも負けない高精度造形が可能なForm 2と新グレーは、様々な用途への活用が期待できるツールです。
次回はより実践的な事例として、意匠関係のモックアップ素材などをご紹介してみたいと思います。


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